Contents

土曜日, 12月 22, 2012

レ・ミゼラブル見ました。帰ってこれません。

いやあ、ポスターを見たときから、見たいと思ってたんですけど、予告編を見てずっと待ってました。
レ・ミゼラブルやっと初日で見てきました。

20121221.jpg


だって題材といい役者といい、絶対良いに決まってるじゃないですか。
で、見終わって、役者とか監督とか有名だからどうのこうのって思ってた自分が馬鹿みたいに見えてしまいました。
ちょっと普通の大作と次元が違いましたね。一言でいうなら「すごい」。
形容できないほどすごかったんです。



レ・ミゼラブルの物語の内容はほとんど知りませんでした。もちろん名前を知らない訳はなく誰でも知っているのに。
しかも、これって英語の教科書の題材に出てきたと思うんです。全く中身を覚えていない。
教科書によってまるで面白くもないものとして僕の中で分類されちゃったわけです。
それなのに最後のほうでは完全に泣いていました。でも不覚とは思いません。
だって左のおばさんは号泣だったし、右のおじさんはハンカチをかばんから取り出していました。
それぐらいの作品です。

すごいって感じた要因のひとつとして、僕がミュージカルを見慣れていなかったからかもしれません。
話しているのが突然歌いだすとかいうのではなく、最初から最後までずっと、ずーっと歌っているんです。
158分あるんですよ。それほぼ全部歌ってるんです。それを聞いただけで壮絶でしょ?
歌いながら怒って、歌いながら泣いてるんです。もう感情振り回されまくります。
むちゃくちゃリアルです。歌っているのにリアルです。何なんでしょうこれって。他の映画の歌のシーンとは明らかに違って歌に感情が乗っているんです。
確かに最初は違和感あるんです。慣れていないから。でもどんどん引き込まれて最後にはもう(笑)

また内容の盛りだくさん具合も要因のひとつでしょう。これまで見てきた映画だったら、三部作ぐらいになる内容が一本に収まっています。
途中でちょっと気を張っているのが追いつかなくなって挫けてしまいそうになるぐらい疲れます。158分間まったく休ませてくれません。

そして出てくる登場人物の描写が細かい。パンフレットだと4人しか写っていませんが、もっとたくさん重要人物が出てきます。
それぞれについて丁寧に描いているので、それぞれの人の描写だけで自分に当てはめたり、誰かに当てはめたりして、いろいろな事が見えてきちゃうんですよね。
時代や風潮の描き方もそうです。もう今の時代に当てはめていろいろ感じてしまうんです。
ちょっとした描写にいちいち気持ちが反応してしまうので、辛くて物語の世界に入りたくないのに引きずり込まれてしまう感覚です。
この共感覚は社会と個人の両方の辛さを描いているからでしょうね。

---

ここまで書きなぐってしまいましたが、改めてストーリーを書くと、
主人公ジャン・バルジャンは、妹の子供が飢え死にしそうなのを助けようとしてパンを1つ盗んでしまった事が原因で捕まり、監獄で長年強制労働させられていました。
やっと仮出所となったのですが、身分証明書に危険人物と記載され監視の為に定期的に出頭しなければならないという決まりがありました。
どこへ行っても危険人物に指定されているため働くことが出来ず、食べることも出来ず、その証明書を破って逃走してしまいます。
何年か後に、過去を隠した主人公は、ある市の市長になり、かつ、その市にある工場長になっていましが、そこへ監獄のときの看守が警官となってやってきて・・・という話です。

散々書いたので、蛇足ネタです。
出てくる歌は聞いたことがある歌が結構あります。詳しくないのでそれぞれの曲名はなんていうのかわからないのですが、ミュージカルのレ・ミゼラブルを知っている人にとっては当たり前の話なんでしょうね。
こんなにたくさんの曲が知られているなんて、すごいミュージカルなんですねぇ。
今まで知らずに聞いていた曲が、今度聞いたらそれだけで思い出してウルウルきてしまうかもしれません。

たとえばこんな風に。



誰でも聞いたことありますよね。



先ほど書いた通り、やぼな話なのですが出てくる役者は一級ぞろいです。
ヒュー・ジャックマンにラッセル・クロウにアン・ハサウェイにアマンダ・サイフリッドです。
これだけ出てたら相当儲けないと元が取れないでしょうけど、大当たりなんでしょうねぇ。
もちろんそれ以外の人も見事なのはいうまでもありません。

そして内容は見ていて、辛くて辛くて仕方ない中、後半に入って出てくるアマンダ・サイフリッドには、本当にときめいてしまいます。
設定的にそういう設定なのですが、それとは関係なくアマンダ萌えって感じです。この人の映画ぜんぜん見たことないので気になってきました。
世の中的にはきっとアン・ハサウェイに注目がいくでしょうね。賞とかもそっちへ行くかと。

非常に宗教的な内容でありながら、そういった壁を簡単に乗り越える迫力があります。それはやっぱり社会や個人の苦悩の描写だからだろうなぁと。

最後のシーンがあり、映画の本編が終わって、まったく無意識に拍手をしようとしていました。ギリギリ気が付いて手を止めましたが、もう手を打つ寸前まで動いていました。
ある意味で静かにエンドロールが永遠と流れていましたが、僕の頭の中では拍手喝采が沸き起こっていました。僕のというのではなく劇場全体で。きっとみんな同じだったんじゃないでしょうか。


いつものように予備知識だらけとは違って、中身の感想だけで、しかも中身には触れずにこれだけ書きたくなってしまう、ずごい映画です。
あまりの事に頭痛がひどいので、ここまでにして、よく寝て休もうと思います。
映画館で見る意味が十分にあります。行ってみれば分かります。

木曜日, 11月 29, 2012

でんじろう先生の発熱実験キット

今月、何も書いていないのであわてて更新。

おもしろいものをゲットしました♪
「でんじろう先生の発熱実験キット」

http://www.breaththermo.com/present/

20121129.png

これが何かというと、ブレスサーモっていう発熱する繊維の実験キットです。
ミズノがあったかい下着とかいろんなのを出しているあれです。

ユニクロのヒートテックが有名ですが、僕は仕事で柳井正氏が大嫌いになりでユニクロはこんりんざい買いませんと決めていたというのもあって、ヒートテックなんて詐欺だと思ってました。

それと似たような話な代物なわけです、この「ブレスサーモ」・・・・。

しかーーーーし!

実験キットを使ってみるとびっくり!
この綿に水をかけると、暖かいどころか、熱いぐらい発熱するんです。
水蒸気を吸着するのではなく、水をぶっ掛けて、びしょびしょにすると発熱するんです。
何かの科学反応が起きて発熱しているような、そんな感覚です。

すごかった。

ビデオでは、かなり控えめですがこんなもんじゃない。



説明がいまいち納得のいかないハッキリしないものになっています。


これに対して、ヒートテックをぐぐってみると、水蒸気を吸収して水になるときに、気化熱の逆で、発熱するんだって書いてあるところがほとんどです。
プレスリリースでも水分ではなく水蒸気と言っています。
http://www.uniqlo.com/jp/corp/pressrelease/2008/11/110715_08heattech.html

でも、実際に僕がやった実験では、水蒸気ではなく、液体の水を綿にぶっかけて、びちょびちょになった綿が発熱しているんです。
ヒートテックの原理では説明できませんよね。



調べてみると、ブレスサーモの商品というのは、ヒートテックの4倍ぐらいの価格がするようで、かなり高価な品物のようです。

ブレスサーモとヒートテックはまったく別の原理で発熱すると言っているのではないでしょうか?どうなんだろう?

買うなら、ヒートテックよりブレスサーモのほうが絶対いいと思いました。

日曜日, 10月 28, 2012

アイアン・スカイ見ました。そこまでやっていいの?

またまただいぶ時間がたってしまったのですが、面白かったのでもう劇場公開は終わっていますが紹介します。
アイアン・スカイです。
実は10月は映画館で何本も見ているのですが、そんな中でB級SF映画としてとても面白かったんです。



基本的に風刺映画で、特にアメリカを批判する内容になっています。といってもまじめな話ではなく、コメディですので終始笑わせてもらいました。
さらに、この映画はフィンランド映画だというのも踏まえると、あぁ、なるほどとなります。
なぜならフィンランドはノキアがある国だからです。



ストーリはこんな感じです。
第二次大戦の敗戦から逃れたナチスの残党が、月の裏側に逃げ込み反撃のためにずっと兵器の開発をしていて巨大宇宙戦艦を開発中でした。
そんな時、アポロ以来再び月にやってきたアメリカがナチス見つかって、乗組員のほとんどは殺されてしまうのですが、乗組員の一人の黒人のモデルだけが捕虜になり、そのモデルの持っていたiPhoneがきっかけで急展開が始まるというお話です。

月の裏側にナチスが逃げ込んだって言うところからして突っ込みどころが満載なのですが、そのバカバカしさをそのまま映画の中でも笑っているのがまた面白いです。

アメリカに対する批判が直接的なところから間接的なところまで常に行われていて、わかるようでガジェットオタクでしか分からないのがiPhoneネタです。
ノキアというのフィンランドの通信機器メーカーで、一昔前までは世界のトップ企業だったわけです。その製品群の中で携帯電話は代表格で、Symbian OSと言ったら世界中のほとんどの携帯電話OSに採用されていました。
それがスマートフォンの時代になってすっかりiPhoneにやられてしまい、フィンランド人にとっては苦々しい思いが相当あると思います。
それを自虐ネタとしてiPhoneを映画の中核に持ってきたわけです。
Android陣営もありますが、まあ単独ではiPhoneが独走しているわけで、アメリカの象徴としてiPhoneを持ち出しています。
そして今のアメリカは、世界中を独裁支配しようとしていた、ナチスと変わらないじゃないかと言う事です。
映画のシーンの中でiPad持ってこれで世界を征服するんだウォーというところがあるのですが、暗闇で光るiPadのアップルマークが、なぜか鍵十字のシンボルに思えて仕方ないとても印象的なシーンになっています。


また、月に行ったのが科学者でも宇宙飛行士でもなくなんで黒人モデルなんだっていうところも、とってもデリケートな話なのですが思い切り批判的に描いています。
アメリカ大統領は女性で次期大統領選へ向けた、ざまさまな活動と連動していて、その描写たるや、いいのこれ?っていうところがたくさん出てきます。
後半批判の対象はアメリカだけにとどまらず、世界に向けられるのですが、そこで出てくるそれぞれの国の描き方が何ともまた滑稽です。
黒い笑いいっぱいでした。
そして、ここだけは他で見たことのない観点があります。ナチスといって人くくりにしているが本当にそれでいいのか?ナチスとして生まれ育ってきた普通の人たちも、一緒にしていいのかという投げかけです。
いわゆる洗脳教育を受けてきた人に罪はあるのか?そもそもそれは洗脳なのか?いろいろな疑問を投げかけています。
ここでナチスはアメリカが悪とするものの象徴であって実はナチスではないわけです。

そんな重い話だけでなく、低予算っていうところもぜひ楽しんでください。
なんとこの映画、最近流行のクラウドファンディングという方法で世界中の支援者から資金を集めたというのです。
その額一億円。すごい金額だと思いますが、映画制作費としてはとても少ないわけで、この低予算でここまで頑張ったんだと思ってみると、また月でその動きはないだろって突っ込み入れながらすごい迫力のCGだったりとか、よく頑張ったんだと暖かい目で見ることが出来ます。


もう劇場公開は終わっているのでDVDが日本で発売になったらぜひご覧ください。
輸入ものとしてはもう出ています。

日曜日, 9月 09, 2012

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い DVD見ました。

全く思っていたものと違っていました。

実は映画の設定といい出演者の構成といい、あざとすぎて触手が動かなかったんです。
そんな理由で映画館へは見に行かなかったのですが、見てみたらとてもいい映画でした。




難しいですよね。見る前に泣きの要素が完璧に整ってしまっていると引いちゃう人って多いと思うので、そういう点では企画的には損しちゃっているかなぁと。
でも、9・11の取り扱い方とか子役の使い方とかトムハンクスの出方とか、すべてにおいて想定される規定路線をくつがえしてくれます。
ようするにそういった事が邪魔にならないというか、そもそもそこじゃないといえば、そこではない話になっています。



と言う事で、あらすじを説明することが先入観となって邪魔になってしまうので、ここで書きません。

で、これを言うとほぼネタばれなのですがあえて書くと、人それぞれの苦痛はあって、しかも他人とは辛さを共有できない事が一番辛いんだよね、という事です。
この映画のどこに引っ掛かりを感じて、なぜ引っかかりを感じたかは、人それぞれみんな違って、しかもそれは他人と話をすべきことではない事だからこそ、心打たれてさまざまな感情を高ぶらせる、というのがこの映画です。
・・・なーんだ、どれも映画ってそういうものだよというかもしませんが、見れば意味がわかると思います。

僕の場合は途中から徐々に切なくなり次第にどんどん泣けてきました。でもそれを自分にも説明できずにいました。これも人それぞれだと思います。決して泣きの映画ではありません。

映画を見た後に感想を語り合う相手が欲しいと思うのが普通ですが、おそらく良かったねぇとかいっても本当に響いた『何か』は語り合えないのではないでしょうか。

目の前の人にも自分にも、共感を求められない事を誰でも持っている、って事をわかった上で、人と付き合っていきたいですね。

映画のつくりとしては説明的な部分がほとんどなく、意味がわからくておいて行かれてしまう部分がいくつかありました。でもそれはそのほうがいいと思います。
ここでは無理やりこじつけて考えるのは無粋な事です。この長いタイトルをいろいろ詮索する事すら無粋なのではないかと思います。

映画館で見ることが出来ずDVDとなったのですが、僕にとっては結果としてよかったと思います。泣いても恥ずかしくなかったから(笑)
一人で部屋でご覧ください。おすすめです。

土曜日, 8月 18, 2012

トータル・リコールみました。アクションすんごい。

実は先週見に行ったのですが、また書くのサボってました。

なんといっても22年前のシュワちゃんの出演した前作はとても良かったので、どうなるのかなと思いましたが期待は裏切られる事なく楽しめました。
でも、YouTubeの広告として時折流れていた高田純次さんのCMはちょっといただけない感じでしたね(笑)テレビCMも同じなのかな?



前作を見ていない方のために、ストーリーを書くと、しがない普通の労働者として働いている主人公が、娯楽として記憶売りますというちょっと怪しい商売をしているリコール社というお店に行って、スパイだったという記憶を植えつけてもらおうとします。
そうしたらなんと過去にスパイだったという記憶が見つかってしまい、店主が慌てただしたと思った次の瞬間、警察が踏み込んできて捕まりそうになるのですが、主人公は突然すごい身体能力で全員を倒してしまいます。自分でも驚いていながら追われる身になって逃げ回っていると・・・という話です。



設定として面白いのは、核戦争後地球上に住めるところがイギリスとオーストラリアしかなくなって、その二つの地域を地球の核を突き抜けて20分で繋ぐフリーフォールみたいな交通機関が出来てるっていうところ。
しかもイギリスは上流階級でオーストラリアは労働者層と別れていて労働者が毎日地球の裏側まで通勤しているってところが、なんか長距離通勤の日本の現状を風刺しているようで面白いです。
労働者層の住む町並みも、あのブレードランナー的アジアテイスト。
やはりどうしてもアメリカ人の発想だと裏社会はアジアになっちゃうんですよね。そもそも原作がPKデリックなので、そうなっているんでしょうけど。
あのクリントイーストウッドのグラン・トリノという映画の主人公も、良きアメリカがアジア人に侵食されていくという事をなげくお年寄りだったので、アジア人はそういうイメージなんでしょう。

内容はというと、とにかくアクション重視で、最初から最後までずっと走って飛んでの大忙し。
ここまでやってくれるとSF的要素はほとんど気にならなくなります。
SF的な車やガジェットに見る側が慣れてしまったのか、それとも作る側がうまくて自然に感じてしまうのか・・・両方なんでしょう。
その今じゃありえないけど自然な世界をうまく使ってアクションしていくところが良いのでそういう目線でよく見てください。

22年前もシュワちゃんですからアクションてんこ盛りなのですが、顔が割れたり鼻からスイカのSF的驚きとは全く違う方向性です。



ただし、やはりリメイクである事のデメリットとして、ある程度のストーリーの先が読めてしまうという事は逃れられません。
見に行く前に、前作の記憶は消しておいた方が、より楽しめると思います。トータルリコールだけにね(笑)

前作見た方も、見てない方もアクション好きならおすすめです。ぜひ劇場で。

金曜日, 8月 17, 2012

自作OS:ウィンドウシステムの体裁が整いました

自作OS進みました。
詳しくはこちら→『こうじのがく書庫』でどうぞ。

それっぽくなりましたね。でも地味じゃんって(笑)
普通の人にとってはOSといえば画面のデザインしか興味ないですから、そう思われても無理もないです。

helloscreenshot20120817.png

ペンギンちゃんいるけど、でもMicroWindowsに付属のプログラムを移植しただけですので、Linuxではないですよ(笑)

まだまだ画面が乱れて出来がいいとはいえませんが。ここまでくればマルチプロセスで動くプログラムを可視化できるため開発としても実感が沸きやすくなってきます。

グラフィックインターフェースのプログラムを実装すると一気にメモリーとディスクを消費するようになりますね。
メモリーはまだまだ大丈夫ですが、ディスクがフロッピーディスクのままなので厳しくなってきました。
次はハードディスクを使えるようにすべきか、ほかのメディアにしようか悩ましいところです。
時代はすでにPCではなくモバイルですからね。

金曜日, 8月 03, 2012

ダークナイト ライジング見ました。うぉおおぉ。

先週金曜日に先行上映で見てだいぶ時間が立ってしまいましたが、書き残しておかないと。

話の内容は、執念と執念の戦いみたいな感じで、大変でした。っといっても予告編とかでほとんど何も語られていないので、とても書きにくいです



前作の話を受けてこういう風にその後なったのね、というところから話がはじまります。
もうその段階で予告に出てこないので書きようが無いですね。
そもそもこの予告を見ていると、"Do you think he'll come back?" なわけです。

そして3部作の完結をしてくれます。これでよかったの?足りているの?と思ってしまうのですが、完結してくれないとバットマンがかわいそうです。そこは見てみてください。

もともと僕はバットマンシリーズがあまり好きではなく、見ていなかったんです。
去年の夏にDVDで「ダークナイト」を見て、バットマンでも面白いのがでたんだねと思ってたんです。くわしくは→こちらの日記で。
その続編ということで「ダークナイト ライジング」が出て、はじめてバットマンはずっと一連のシリーズじゃなくて、それぞれの監督ごとに話がリセットされているんだと知りました。
今回の作品はクリストファーノーラン監督のシリーズ3部作という事になっています。
「バットマン ビギンズ」「ダークナイト」「ダークナイト ライジング」です。
それを知ってバットマン ビギンズのDVDをいまさら見て、なーるほどでした。
インセプションと同じでノーラン監督はひねくれ者なんですね。そういう心構えでみると面白さが十分に味わえます。
あと音楽というか効果音というかはインセプション風とおもったらもっと前からあの感じなんだなぁとわかりました。重みがあってすごいですよね。

��部作で1つの作品になっているので、とくに今回の作品は、「バットマン ビギンズ」「ダークナイト」は必ず事前に見ていく必要があります。たぶん見ないと何のことだか全くわからないと思います。




ところで"This isn't a car!---!"は、やはりパロディーの出始めたようです。



こういうこっぱずかしいところは、ノーラン監督といえどもバットマンらしさを残していて好感が持てます。
あと徹底しているのは、バットマンは人を相手にしているときは、銃を使わず生身の体で殴り倒していくところです。最新マシンとのギャップが面白いです。

今回も、ほとんど何も書けませんでしたが、アメコミらしからぬ重みのある面白さの作品です。
アメージングスパイダーマンほどポップではないので、映画好きの人向けかもしれません。
劇場でぜひどうぞ。

水曜日, 7月 11, 2012

自作OS:MicroWindow移植つづき

ひさしぶりの、自作OS経過です。

MicroWindowの移植作業を進めていて、Windowライブラリーまでできました。
付属のデモ画面では結構派手に書いてくれます。

helloscreenshot20120711.png

クライアントサーバー型に直さないといけないので、まだまだです。

詳しくは、『こうじのがくまとめ』をご覧ください。

話はそれますが、最近のパソコンのWindowsを見ていると本当に重たいと思います。
過去の遺物の塊になっているし、さまざまな機能をすべて盛り込んだ状態でなければ動けないという状態。
もう限界じゃないかと。
僕の作っているOSは余裕を見てもメモリー4MB程度で動作しています(実際にはVMWareでは32MB以下を指定できないですが)。そしてディスクは250KB。
Windows 7だと標準的にメモリー4GB、ディスク50GBぐらいでしょうか。
メモリーで1000倍でディスクなら20万倍です。それでさらに動きものろい。
これっておかしくないですか?

iPod touchでiOSを体験し、全く違うアプローチもある事を思い知らされました。パソコンOSは何かブレイクスルーが必要なのだろうなと本心から思う今日この頃です。

日曜日, 6月 24, 2012

アメイジング・スパイダーマンIMAX3D見てきました。擬音で言うなら、『ヤキモキ』だね

あれヤキモキは擬音じゃないか?(笑)
話題のスパイダーマン新シリーズ見てきました。
世界最速先行上映でIMAX3Dときたら行かねばなりません。



なんといっても、マンハッタンのビルの間をびゅんびゅん飛んじゃうのですから、3Dにはもってこいでしょう。
空を飛行するのではなく、周りのビルの間を振り子のようにビュンってするのですから、距離感の比較対象があってそれはもう視覚効果絶大なのは出来上がる前から分かっているのですから。



さて実際に見てみると予想通りのと迫力映像でした。普通の3Dは奥行き感がすばらしいのですが、この映画は飛び出す方向の3Dも駆使しているので何度も避けてしまいました。
見に行くなら3Dで見るべきでしょう。

しかし予想違う作り方に驚かされました。なんとアメリカ高校生青春ドラマ系が土台なんです。ですから学校が舞台になるところがたくさん出てききます。
弱気でイケていない主人公と、いじめっ子の男子と、マドンナ役が出てくるんです。
そしてスケボーにバスケにロッカーのある廊下と、完全にフォーマットに従っています。

そして主人公ピーター・パーカー(アンドリュー・ガーフィールド)と、マドンナというか恋人グウェン・ステイシー(エマ・ストーン)の恋の駆け引きを、ヤキモキしながら見守るというのが話の軸になっているんです。これは予想外でした。
なんか背中がむずがゆくなりながら見ている感じが、心地いい裏切りだったと思います。

監督さんはマーク・ウェブ。(500)日のサマーを撮った人で、今回がなんと映画2作目。才能ある人は違いますね。
そしてやっぱり恋愛ものなんですね。
どうしても前作シリーズと比べてしまうのですが、前作の設定としてピーターパーカーはもっと朴とつとしているにも関わらず、トビー・マグワイアの常人じゃない顔つきが蜘蛛というかハエ男の合成人間を彷彿とさせる作りだったのに対し、
今回の作品では、アメリカのテレビドラマの高校生青春ドラマからそのまま借りてきたような若くて青臭いピーターパーカーになっています。
役者はアンドリュー・ガーフィールド。顔つきが今風ですよね。



前作のマドンナは憧れの人で通称MJのメリー・ジェーン・ワトソン。もっと地味な女性の設定だった。
これに対して今作では、恋人のグウェン・ステイシーという美人で派手で積極的な設定。

役のエマ・ストーンといえば『ゾンビランド』や『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』よりも、この顔『小悪魔はなぜモテる?! 』のほうが印象が強いです。だから青春ドラマは適役なのかなぁと思います。



とっても面白かったのですが、本国アメリカではきっと厳しい状態なはずです。
なぜなら『アベンジャーズ』が大盛り上がりで大ヒットしすぎてしまって、その陰に隠れてしまう可能性が大きいんです。
だから必死なんでしょう。
日本で先行公開をしているのは、前作スパイダーマンは日本で大ヒットして、日本はアベンジャーズがまだ公開されていないし、そもそも日本ではアベンジャーズの中に出てくるヒーローを全く知らない人が多いという好条件を使って、先に盛り上げておいてから、その勢いで本国に持って行こうという分けです。

さらに面白いのはアンドリュー・ガーフィールドとエマ・ストーンは今付き合っているって言うんです。これは話題づくりのためのやらせなんじゃないかと勘ぐってしまいます。



そしてバラエティ番組ではこんな事までやっています。



動画の後ろのほうでアンドリュー・ガーフィールドも出てきます。この動画を見ている限りとても付き合っているとは思えないですね。
それでも話題づくりに一生懸命になっているのだとすれば頭が下がります。
来週末の本国での公開日の動員数がどうなるのか注目すべきところですね。

日本版の大人の事情としてさらに興味深いのがエンディングの曲がなぜか日本人の曲に差し替えられているところです。エンドロールで突然、日本語になるので何じゃこれ!っていう事になります。これは最初から心構えをして聞かないことにしておけば何とも無いのではないかと思いますが突然だと驚きます。大人の事情は恐ろしいです。

ゴシップネタばかりになってしまいましたが、そういうのを抜きにして、十分に楽しい映画です。

派手な映画が見たいという人に、ぜひお勧めです。

土曜日, 6月 16, 2012

腑抜けども、悲しみの愛を見せろDVD見ました。辛すぎた。

この映画、視界には入っていたのですが、それほど注目はしていなかったんです。
でも洋画ばっかりじゃいけないなと思って、何の巡り会わせか見てしまいました。



暴力描写よりも辛いです。
しかもギャグ漫画映画として描こうとしているところが、さらに辛さを深めることになっています。
どんな苦しみでも家族という箱の中に閉じ込められてしまうと絶対に逃げ出す事ができない。しかも極悪な当人には悪意が全く無い。
その世界観が見事でした。
予告編では伝わらないのが残念です。



主人公澄伽(佐藤江梨子)のひとでなし加減が半端じゃありません。
さらに辛さを増しているのは、父や兄が最悪な人間だというところです。
他人から責められるところを持たず、それでいてひとでなしすぎます。
そのひとでなしから逃れることはできない家族という環境にいたからこそ、主人公の性格が熟成されていったであろう事は伝わってきます。
そして最後に妹が締めくくってくれます。
家族を持たずに育った兄嫁、待子(永作博美)との対比も見事です。劣悪な家庭環境にいるなら、家族など持たないほうがよっぽど真人間になれるという痛烈な皮肉です。それでも待子は家族がいるほうが幸せだと信じ続けている。とても悲しいです。

この映画、これが現実世界ではどの様になるかといえば、映画の様に人は簡単に死にません。死んで解決しないので真綿で絞められる首は、無限に閉められ続ける事になります。考えると怖いです。現実は怖いです。

見る前にこの映画への興味を削いでいた理由は、佐藤江梨子さん主演というのは当然ありました。名作に出てくるタイプではないので。
でもこれが見てみるとはまり役で、本当にそういう人間なんじゃないかと思うほどです。
後から調べるとこの映画で評価されている女優は永作博美さんなのですが、僕は佐藤江梨子さんだったからこれほどまで出来上がったと思います。演技がどうかは別にして(笑)
兄の永瀬正敏もすごかった。悪意が全くないままにひとでなしとして出来上がっている様子を見事に演じていました。怒りもなく人を突き飛ばす感じはぞっとしました。

僕の苦手なジャンルですが、邦画としてかなり見ごたえがあります。
見るなら、体調のいいときに見てください。

金曜日, 6月 08, 2012

幸せへのキセキ見ました。とても楽しい冒険映画でした。

「動物園買っちゃったよ」って軽いノリが面白そうで見てきました。
原題「We Bought a Zoo」は要所要所で合言葉のように出てきて嬉しくなってしまいます。



基本的にコメディー寄りです。ですから粋な台詞がたくさん出てきます。英語がちゃんと聞けたらもっと楽しめたのになぁ。
このアメリカ版予告編で出てくる女の子がお父さんに向けて言い放つところも傑作でした。

しかし邦題は最悪だし日本版予告編もあわせて、説教くさい「もううんざり」っていう印象を与えてしまっているのがとても残念です。
なので予告編はアメリカ版でご覧ください。



ストーリーは、主人公ベンジャミン(マット・デイモン)は妻を病気で亡くし一人で2人の子供を育てているが、日常に追われ息子はグレてしまい学校を退学、家の隣はヤンキーのたまり場、仕事の理不尽にも絶えられず辞めてしまった。
心機一転新天地でやり直そうと、郊外の広大な家を買うが、そこには休園になった動物園がついてきた。動物園の建て直しと家族の建て直しの為に、みんなで頑張るという話です。

この話で一番重要なのは、なぜ動物園を買ったのか?という事。動物園の建て直しなんて誰もがやりたがらない事を、動物園なんて何のゆかりもない町育ちのオッサンが財産なげうって取り組まなきゃならない理由はどこにも無いじゃないですか。
それに対する答えの開き直りがポイントなのです。だから「動物園買っちゃった」っていうタイトルなのです。
邦題ではこれに対する配慮が全く無いのが信じがたいミスだと思います。「幸せの○○」なんて、いっぱいありすぎて全く印象に残らないタイトルです。ダメダメです。

そしてもうひとつは家族の建て直しです。ひねくれてしまった息子と子供が理解できない父親との話だと思いきや、家族の中の母親が話の中心だったというからくりがあります。
こちらが泣かせどころだと判断して邦題や日本版予告編はゴリ押ししてしまったんでしょうね。

中身はいたって軽快で無理に泣かせようとはしていませんし、むしろコメディタッチの粋なところが前面に出ています。粋な言い回しがたくさん出てくるのは聞いていて分かるのですが、台詞がいっぱいなのでどうしても字幕を追ってしまって・・・。僕がもっと英語が分かっていたらと思います。もちろん字幕だけでも楽しめます。
特に主人公の娘ロージーちゃん(マギー・エリザベス・ジョーンズ)がちっちゃいのに気の利いたことをやりまくります。
これが面白い。久々に劇場内でどっと笑いが起きるのを体験しました。



頑張るお父さんの兄で会計士のダンカン(トーマス・ヘイデン・チャーチ)とのやり取りも面白いですし、グレ息子ディランと動物園の飼育員の一員であるリリー(エル・ファニング)の恋事情も良いですね。
エル・ファニングは相変わらず可愛いです。



飼育員のまとめ役であるケリーがスカーレット・ヨハンソンなのは集客上の理由だったのだろうと思われるところが多々あります。明らかに不要なスカーレット・ヨハンソンがアップとか何シーンもありました。重要な役柄だったのに人気取り扱いを受けて本人にとっても残念でしたね。



最近の映画はこの人に対するセクシーイメージが固まりすぎてしまって良くないのですが、
この映画にはその要素は全く無いので、ぜひ「私がクマにキレた理由」を見てイメージをリセットしておくべきでしょう。



実話がベースですし地味になりがちな内容なのでマットデーモンだけでは安心できず万全の女優人をそろえたっていうところなんだと思います。

見終わった後、とても前向きな気持ちにさせてくれます。厄介ごとから逃げ出して、また厄介ごとをつかんでしまったのに、このお父さんは冒険だというんです。なんでも無難に済まそうとするダンカンと比べると破天荒でやりたい放題とも取れるのですがとてもまじめに取り組む誠実な心を併せ持つ事でどうしても応援したくなってしまい、あったかい気持ちになれました。

映画の中に出てくる台詞で最大の賞賛の言葉を送るとすれば、「きっと失敗すると思う。幸運を祈るよ」ってところです。
とっても楽しい良い映画でした。もちろんお勧めです。

日曜日, 5月 20, 2012

ファミリー・ツリー見ました。しみじみ苦笑し、しみじみ泣きました。

これも今年はじめから待っていた映画。公開初日に見に行きました。



なにも言うことはありません。予告を見ていただければ、見たくなったという雰囲気はわかると思います。
私には珍しく日本版予告でどうぞ。珍しく英語版より日本版の予告のほうが数段上の出来ばえです。
後で見てわかったのですが、イギリス版予告編からさらにブラッシュアップして構成されています。重要な部分が削除されていて、それが僕にとってはとても良い意味で落とし穴でした。
まんまとはまってしまい、心地よくやられたぁという気分です。



この映画のいいところは、「主人公に降りかかる災難」と「ハワイという楽園」のギャップの面白さでコメディー風にしているところです。
物語が非常に単純でわかりやすく、スリルもサスペンスもありません。それが無いことがとても効果的になっています。
楽園ハワイでも、現実の生活はつらいんだぜというジョージクルーニが、一大事に必死で走るはポロシャツに短パンにサンダル履きという、この抜けた感じが最高に良いです。
映画の中でも、普通と違うところは「大物の人物が大物に見えない」ところだと言っています。確かにそうなんだろうなとやけに説得力のある台詞でした。

ストーリーはすべて予告編で出てきますが、あらためて書き起こすと、主人公マット(ジョージ・クルーニー)はハワイで暮らす仕事人間の弁護士で、ある日、妻がボートの事故に遭い意識不明になってしまいます。2人の娘と久しぶりに対峙しなければならなくなり手を焼くのですが、長女から妻は浮気をしていたと知らされてショックを受けます。それだけでなく先祖から代々受け継いだ広大な土地を売らなければならないという問題を以前から抱え、まさに踏んだりけったりの状態から、どうやって行くのかという話です。

とても堅実で優秀であろう主人公が、家族という場所ではまるでダメ親父というところが基本的な設定です。
それでも人間性の良さにぐっと来るところがあります。英語版の予告編からあえて日本版でカットされている、長女の彼氏、そして妻の父である義父、この2人に対する主人公がとるあらゆる対応が、なんてこの人はいい人なんだろうとジーンとしてしまいます。
本筋とは関係ないのですが僕はとても心打たれました。

さてそもそも、オリジナルの英語タイトルは「The Descendants」。直訳すれば子孫です。
これに対して邦題は「ファミリーツリー」。最初は分かり難いからそうしたのかもしれませんが、ツリーという響きが日本人にとって樹木とつながって予告編でもハワイの大自然がでてくる。これが油断をさせるための罠になっているんですね。
そしてジョージクルーニの滑稽な姿も前面にだしています。ぜひこれに騙されてください。
日本版予告編であえて作ったであろう裏切り方を説明してしまうと、かなり勿体無いのでここで説明はしません。ぜひ英語版予告編は見ずに映画を見てください。



映画の見所というか、ぜひ堪能してほしいのは、やはりハワイらしさです。
ハワイで暮らしたことのある人も、観光地しか行った事しかない人も、ハワイ感あふれている事が伝わってくるのではないでしょうか。
ハワイのニオイっていうか雰囲気がよみがえってきます。
お花いっぱいの住宅街や地元のガランとしたビーチを歩いた事が無い方は、ぜひ次に行った時に散歩してみてください。

お勧めというより、ぜひ映画館で、もし逃してもDVDで必ずご覧ください。

土曜日, 5月 12, 2012

悪人 DVDみました もやもやします。

やっと見れました。映画館に見に行くのをためらってしまい、そのままになっていました。



これも予告編を見て、これはいいなぁと感じたのですが、ちょっと落ち込む映画のような気がして迷っているうちに、賞を取ったとかで世の中が盛り上がってしまい。
邦画の場合はそうなると見に行く気がしなくなってしまうんですよね。

この映画は「誰が、本当の”悪人”なのか」というキャッチフレーズになっているのですが、ちょっと誤解を招きそうな言葉選びです。
こんな事のなったのは誰が悪かったのか?ではなく、それぞれの人は、人として悪人なのかそうでないのか?どちらかであると一概に言えるのか?という内容の物語です。



ただし主題が本当にそこだったのか?というとそれも少し違ってくるように感じています。
この予告編の中に出てくる「あなたに本当に大切な人はいるのか?」という事が最初から最後まで貫かれています。
この言葉が語りとして出てくるときに、僕のもやもやは最大になりました。その答えを押し付けるのはやめて欲しいと。
できる事はやっています。できない事を責められても、責める側のストレスのはけぐちにしかならないのです。

見方は人それぞれです。僕の場合は樹木希林さん演ずるおばあさんも、柄本明さん演ずるお父さんも、罪深い人、すなわち悪人に見えています。もちろん深津絵里さん演ずる光代も。

と異論を唱えつつも、映画としてはすばらしいです。
出演者の演技はすばらしいく、1シーンずつ捕らえると映画の中に引き込む力感じます。
主役2人である妻夫木聡さんとか深津絵里とかもうたまんないって感じです。
ただし物語の中の登場人物としてはそういう思考にはたどり着かないなぁと思うところが随所にあり、その度にさめちゃうのですが。

結構注意して作られているなと思ったところは樹木希林の取り扱いです。最近の樹木希林は目立ちすぎてしまい、映画全体の調和を乱している事が多々あると思うのです。
その点この映画では強烈なキャラクターをできる限り抑えるように編集されています。そういうところに製作者のセンスを感じます。もっと控えめでもよかったぐらいですが。

欧州で賞をとる日本映画といえば残虐なものばかりという印象があるのですが、めずらじく残虐映画でないまともな作品です。
基本は押えておこうという意味でも、おすすめです。

裏切りのサーカス見ました 消化不良なのにおもしろかった。

見てからだいぶ経ってしまったのですが、これまたカッコよさそうな映画を書かないわけにはいきません。
裏切りのサーカスです。



この雰囲気がたまりません。
タイミングが合わず公開後3週間後に行ってきました。ゴールデンウィークということもあり、この地味な映画にほぼ満席で埋まっていました。



公式サイトに行くと「鑑賞前:ご一読下さい」というデカデカとした文字が出てきます。
これを読んで人物相関図を見ていなければ怪我するところでした。
何しろこの映画、登場人物が多い。そして全員諜報部員。顔と名前が一致していないと何がなんだかわけが分からなくなります。
そして説明が無い。ちょっとした後姿や小物とか風景とか後ろの声とかそういう一瞬の描写で物語の進行を説明しているので、字幕に追われているとすぐに置いてきぼりをくってしまいます。

それでもワクワク感のほうが勝っているのは、この全体の雰囲気の出し方だと思いますね。

で、なぜずっと感想を書けないでいたかと言えば、語れるほど十分に理解できていないという事なのです。
原作本を読んで、さらにDVDを何度か見ないと語れるまで到達しないです。
でもそこまでしたくなる魅力がある事だけは伝わったかと思います。

DVDが出たらリベンジです。

木曜日, 5月 10, 2012

Twitterパスワード流出騒動の本当の怖さ

「Twitterパスワードが流出していないかチェックできるサイトが登場」というサイトではできる限りその機能を使用しないほうが無難です。

昨日、twitterパスワード流出というニュースが流れ、twitterもやられたかと思ったら、なんとアカウントとパスワードが公開されてしまったという情報まで出てきました。
これはおかしいなぁと思っていたのですが、今度は、「Twitterパスワードが流出していないかチェックできるサイトが登場」などという情報が流れてきました。
このツイートをひとめ見てというか見終わる前に「やばい!」と思いました。

親切心でチェックできるサイトを設けている方ももちろんいるのですが、この手のサイトはフィッシングサイトを多く含んでいます。巧みにtwitterのパスワードを入れさせるサイトも出てくるでしょう。
不安をあおる情報が流れ、そこにつけ込んだ悪者が、知識がない人を呼び込み情報を入力させようというのです。すこしでも仕組みを理解していればおかしな事はすぐ分かるので、知っている人ならそんな脅しは利かないよと言うかもしれませんが、そういう仕組みが分かる人ばかりではないのです。
善良なサイトか悪質なサイトかの区別もつかない人はTwitterほど老若男女大勢の方が使っていると、その中にたくさんいます。
��次災害としてそういう人たちが今狙われています。

まずは@twjさんのブログをご覧ください。
http://blog.jp.twitter.com/2012/05/blog-post.html

パスワードが公開されていたユーザーにはtwitterからパスワードリセットメールが届いているはずです。
届いていなければ流出していなかった可能性が高いと思ってください。

パスワードリセットメールが届いていた場合、確実にリセットのリンクの先頭がhttp://twitter.com/accountになっているか確認して、
確認したら、リンクをクリックして指示に従ってください。
確実に確認するのはパスワードリセットメールもフィッシングが出回る可能性があるからです。

重要のなのは、メールのパスワードやtwitterと同じユーザー名を使用しているサービスのパスワードがもしtwitterと同じならそれも変えてください。
どちらかといえばそのパスワード変更のほうが重要かもしれません。

@twjさんのブログを読むと大半はスパムアカウントとして停止されているものだと書いてありますのでほぼ該当者はいない思われます。
ここで恐ろしくなったのは、はじめから上記の2次災害が目的でやったのではないか?という事です。
メールアドレスとtwitterアカウントが同じで、パスワードまで同じものを使っている人が2次災害に遭うとメールの中からさらに情報が取られてしまいますし、
そのメールアドレスで何かの有料サービスを利用していてパスワードも同じにしていると、支払いに使う金融情報まで漏れてしまう場合もあるというわけです。

twitter上でチェックできるサイト情報はリツイートされあっという間に広がっていきますから、かなり効果ある手法なわけです。
むやみにわけも分からずパスワードを入力しないでください。

微力ながらお役に立てれば幸いです。

金曜日, 4月 13, 2012

アーティストみました。微笑ましくも辛く苦しい。そして・・・

うわさのアーティストです。

アーティスト
アーティスト オリジナル・サウンドトラック

去年のいつごろでしょうか?アーティストを見つけたのは。予告編動画を見て、もう見たくて仕方がありませんでした。
今年に入ってすぐ映画館の上映予定にあがってきても4月に公開っていうんでずいぶん待ちました。


そんなこんな待っているうちに、世間ではゴールデングローブ賞だのアカデミー賞と言っているわけで、もっと公開が早くてもよかったんじゃないかと思います。
でも待った甲斐がありました。いい映画でした。


まず俳優さんと女優さんの顔がいい。

ダンディーさんはジャン・デュジャルダン(Jean Dujardin)。



チャーミングなのはベレニス・ベジョ(Berenice Bejo)。



予告編をみて分かるとおり、映画の中ではさらにいいです。

共にコメディアンでもあるそうで、この映画の多くがコミカルで微笑ましい場面で構成されています。
昔の映画風に身振りや表情の表現を大きくしていて、あのチャップリンの映画のような事になるので
コミカルにすると言うのがとても合うのでしょうね。
ダンスに音楽にコミカルな演技という組み合わせで始まり、とても微笑ましくウキウキしながら見始めることができました。
オーケストラやビッグバンドの音楽がバックではなく前面にでて流れるわけですが、DNAになにか刻まれているのではないかと思うほど心が反応するんです。たのしいですよ。

サイレント映画の時代の話というのは予告編で分かっていたものの、本編までサイレント映画って知ったのはアカデミー賞で話題になってからでした。
モノクロで無声映画とは思い切ったことをしましたよね。
それを知らされてから見に行ったからなのか、ほとんどモノクロだったりサイレント映画である事は気になりませんでした。
台詞が無いといっても、身振りや表情や間合いで伝わっているし音楽で感情表現も補強されているわけで、実際に見ていただければ分かりますがまったく違和感はありません。
演技も画作りもそうとう計算しているのでしょう。
最初少し気になったといえば、画面が暗いこと。モノクロであるだけでなく昔風の映像に近づけたかったのか暗くて目が慣れるまで真剣に見ないと分からない部分が画像の端々にありました。
それぐらいですかね。

そして話が進んでいくと、やがで無声映画の時代が終わり主人公は時代に取り残されていくという展開なわけです。
これが思った以上に感情移入させられてしまいました。
間違っていないというおごりと、敗北がわかった後の恐怖感、そして絶望感。あまりに辛く苦しくて、涙が出てきました。
なりきっていたんですね。

そんな辛い内容である一方で恋愛の話でもあるのです。
お互いを尊敬し、そして思いやる気持ちでいっぱいです。スキスキぶちゅーっていうわけではなく、時に誤解もありますが、お互いの立場をわきまえつつ、離れていても相思相愛ってとてもいい話です。



最後の中途半端なハッピーなのかどうなのか分からない終わり方も、とても堅実な人に変わることができたと想像させる、二人の愛情を感じてじーんとくる終わり方をしてくれます。
この時の音をよーく聞いてください。


もう一つのお楽しみが、愛犬との連係プレーです。犬だけ取り上げて名演技と話題にする所もありますが、実際にはジャン・デュジャルダンとの連係プレーが見事なんです。
犬だけ先に演技してその後にジャン・デュジャルダンの演技を合成した可能性も十分にあるのですが、そんな詮索はせずに素直に楽しんだほうがいいのかなと思います。
この犬アギーくんはゴールデン・カラー賞とかいうので最優秀俳優犬賞を取ったとか。なんとも微笑ましい。



物語はとても素直でひねりは無く分かりやすい内容になっています。
そしてストレートな演技。感情表現豊かな音楽。
この映画の要素として音楽は重要です。ほとんど音がしているときは音楽なのですから。
相当の音響設備でもない限りDVDで観たのではこの映画の良さが損なわれてしまうと思います。

万人に理解されやすいとてもいい話です。
映画館の公開が終わらないうちにぜひ見に行ってください。

日曜日, 4月 01, 2012

Google Mapがドラクエ風の地図になっている!

すごいですこれ!
Google Mapがドラクエ風のマップになっています。
実際の新宿周辺の地図がこれ。本物の地図ですこれ。(クリックで拡大)

しかもモンスターを探す冒険ができてしまう!

Google Mapの右上の地図の種類で「ぼうけん」を選ぶとでてきます。
4/1限定かな?
それにしても冗談の規模がでかすぎる(笑)

ちなみにこれはGoogle Map ファミコン版発売の体験版という冗談。
冗談ビデオはこちら。

http://www.youtube.com/watch?v=aM7otCqbFCU


火曜日, 3月 20, 2012

自作OS:禁断のVESAモード対応

自作OS開発のその後です。
1年半ぶりにソースコードをいじりました。



WindowsSystem実装から寄り道をして今回はVESAモード対応をしました。
テキストモードとグラフィックモードの切り替えを自由に行えることにこだわり今では化石となったVGAモードを使っていたのですが、さすがにひどいなぁと思いVESAモードで多色表示で解像度も高くすることができるようになります。
ただし、VESA BIOSの2.0に頼っているため、最初にグラフィックモードで起動したらテキストモードに戻ることが出来ません。文字はすべてビットマップで書いています。
不本意ながらカーネルの中にフォントイメージを組み込んでしまいました。
カーネルモードのときに何も表示できないのは開発上の理由で面倒ことになるので。

通常時はDisplayサーバーがカーネルの外でビットマップの文字表示を担当しています。

MicroWindowsの移植は進んでいません。
Windowシステムが復活するのはまだまだ先の話になりそうです。

って、またコンピューター系のごく一部の人しか分からない内容を書いてしまいました。
すみません。
興味のある方は、「こうじのかぐ まとめ」までおこしください。
http://koujinogaku.wiki.fc2.com/

木曜日, 2月 16, 2012

GALAXY Player 3.6 (YP-GS1) いつの間にか買えるようになってた

去年の暮れにamazon.co.ukでGalaxy S Wifi 3.6 MP3 Playerが販売開始された瞬間に品切れになっているのを見てみんな待っていたんだなぁと思ったのですが、いつの間にか本家の韓国でも買えるようになっていたんですね。
まあ当たり前といえば当たり前なのです。
たまたま検索したら出てきて今年の1月16日韓国でも発売開始だそうです。
韓国にはAmazonが無いので一般人には分からないんですよね。韓国のネットショップとか知らないし。。。。
という事で日本でも買える韓国系マーケットプレイスへ見に行くとありましたよ、
GALAXY Player 3.6。

GALAXY Player 3.6 ( YP-GS1 ) 8GB/16GB






UK版と名前が微妙に違うんですね。
韓国語がまったくわからないので苦心して見つけた韓国本場のネットショップでは8GB版で20万ウォン(14000円ぐらい)前後で各ショップが売っています。
今日のUKアマゾンだと£163.18(約2万円)ですし、上の海外輸出ショップでも19000円ですから、やっぱり輸送料が高いんでしょうか?マージンが高いんでしょうか?

ただし、iPod touchに比べるとスペックに差が出ます。

http://www.samsung.com/global/microsite/galaxyswifi/gs3/gs3_spec.html

2Mピクセルのカメラ、GPS内蔵(iPodは0.3Mピクセル相当、GPSなし)。
Display3.65inch解像度480x320(iPodは3.5inch解像度960x640)
その他のCPUなどは大差無しと思います。

Displayは荒いですが、カメラの解像度が実用に耐える所まで上がっているのと、気休めでもGPSが付いているのは魅力的です。
見た目の美しさより実用面を選択した感じです。



OSはAndroid 2.3でAndroid Market対応ですから、現在発売中のAndroid携帯と同じで今のところ不便はないと思います。バージョンアップの早いAndroidですから、既に4.0が出ているのもあってAndroid2.3の機種が今年一年持つのか分かりませんが。
Geekな人たちにとっていまさらAndroid 2.3?という人もいるのでしょうね(苦笑)

2万円という価格がちょっと気になるのですが、未だにスマホを持つ気がしない僕にはモバイル端末として結構欲しかったりします。
iPod touch買ったばかりだし悩みます。。。

-- 追記 --

情報の信頼性は定かではありませんがさらに詳しいスペックがこちらにありました。

http://www.speedbusiness.net/shop/products/detail_757.html

仕様:Galaxy S Wifi 3.6 MP3 Player

■サイズ/重量
 * 高さ: 115.9mm、幅: 62.4mm、厚さ: 9.65mm
 * 重量: 107g
■ディスプレイ
 * 3.65" HVGA (480x320)
 * Super Clear LCD タッチスクリーン, 16万色
■カメラ
 * 前面: 0.3M VGA (640x480) カメラ
 * 背面: 有効画素数約200万画素 AF LED フラッシュ
■容量
 * Flash Memory 8/16GB
 * DRAM 512MB
 * MicroSD スロットあり(未搭載)
■プロセッサ
 * 1GHz プロセッサ
■センサー
 * 加速度センサー
 * 環境光センサー
■通信方式
 * 3G なし
 * GSM/EDGE なし
 * Wi-Fi (802.11 b/g/n)
 * Bluetooth (Ver.3.0)
 * GPS
■バッテリー
 * Lithium-ion 1,500mAh
■ポート
 * イヤホンジャック
 * MicroUSB ポート
■OS
 * Android 2.3


http://www.edepot.com/iphone.html

仕様:iPod touch 4G

■サイズ/重量
 * 高さ:111.0 mm、幅:58.9 mm、厚さ:7.2 mm
 * 重量:101 g
■ディスプレイ
 * 3.5インチ(対角)ワイドスクリーンマルチタッチディスプレイ
 * 960 × 640ピクセル解像度、326ppi
■カメラ
 * 前面: 0.3M VGA (640x480) 静止画、最大30fps オーディオ入り ビデオ撮影
 * 背面: 0.7M (960 x 720) 静止画、720p HD(最大30fps、オーディオ入り)ビデオ撮影
■容量
 * Flash Memory 8/32/64GB
 * DRAM 256MB
■プロセッサ
 * Apple A4(Cortex-A8) 800MHz プロセッサ
■センサー
 * 3軸ジャイロ
 * 加速度センサー
 * 環境光センサー
■通信方式
 * Wi-Fi 802.11b/g/n(802.11nは2.4GHzのみ)
 * Bluetooth 2.1 + EDR
 * Nike+に標準対応
■ポート
 * 30ピンDockコネクタ
 * 3.5mmステレオヘッドフォンジャック
■OS
 * iOS 5.0

日曜日, 2月 12, 2012

こんばんは、かりーやみゅやみゅです

この一言を書きたい為だけに、何年かぶりにココイチカレーに行きました(笑)



グランドマザーカレーを美味しく頂きました。
ヤムヤム(^^)

土曜日, 2月 11, 2012

ドラゴン・タトゥーの女 見ました。市川崑監督はすごいです

映画館の予告編やどデカいポスターの印象だけでセンスがあって見たかった映画「ドラゴン・タトゥーの女」を公開初日に見てきました。
いやぁ~久しぶりにすごい作品を見ました。映画って感じです。



とはいうものの、ネット上の予告編を見てもいまいちピンとこなくて、よく流れている予告編ではなく、こちらをご覧ください。
知っている人には当たり前なことですが予告編って公開日に向けてもしくは公開後も含めて何種類か出るんですよね。
これは1本目の予告編で、ドラゴン・タトゥーの女の場合これ以降のTrailer2とかTrailer3は説明が間延びしてあまりよくないと思うんです。
内容としてとか雰囲気としては3本目が一番近いと思うのですが、やはり見たい気持ちを掻き立てるのは、ポスターとTrailer1だなーと思います。



まず映画が始まってからのオープニングテーマが流れるところまでのセンスが物凄く良くて、ゾワゾワっときました。
最初から「すげ~~!!!」っとなってしまいます。
強烈な印象のオープニングテーマといえば007とかが有名なのですが、僕はその時、何故か市川崑監督、金田一耕助シリーズの犬神家の一族のオープニングテーマのゾワゾワ感がよみがえってきました。

まったく違うこのオープニングテーマですが、最初の盛り上という意味ではまさに一緒。
このセンスは鳥肌ものです。



よく邦画とハリウッド映画では予算がぜんぜん違うから邦画がしょぼくても仕方がないという人もいますが、今の邦画はオープニングテーマまでの導入部分のセンスまでハリウッドに負けているっていうのは言い訳できない現実だと思うんですよね。
市川崑監督はまるで負けてないものを作っていたのですから邦画だってできるはずなんですよね。

ってだいぶ愚痴になりましたが、元に戻って、ドラゴン・タトゥーの女の話です。
最初の予告動画のノリで見に行くべきなのですが、実はハリウッド映画のやたらにドンパチ打ち合うものではなく、まったく違いました。

ダニエル・クレイグがかっこいいのは当然として、ルーニー・マーラという女優さんがすごいです。

このルーニー・マーラという女優さんを知らない人はたくさんいると思うのですが、なんとあの去年のソーシャルネットワークに出てきた人なんですね。
主人公マーク・ザッカーバーグが好きな女性で、映画冒頭のこの超早口の掛け合いが印象的です。



こんなかわいらしい女性が見事な変貌振りを見せて、



タトゥーだらけのピアスだらけになっています。



女は化けるよねぇっと恐ろしくなります。

で、そろそろ中身なのですが、あらすじは、アマゾンからコピペ&編集すると、、、

汚職事件の告発記事を書いたが名誉棄損裁判で敗訴して一文無しになりそうな雑誌記者の主人公ミカエル(ダニエル・クレイグ)のもとに、大財閥の元会長の老人から家族史編集の依頼が舞い込む。
だが老人の真の目的は40年前に起きた親族の娘ハリエットの失踪事件の真相究明で一族の誰かに殺害されたと信じていた。
一族が住む孤島から何の痕跡も残さず少女が消えた事件とその財閥一族に隠された過去を解明するため、名誉棄損裁判相手の調査員で天才的な情報収集能力の持ち主であるドラゴン・タトゥーの女リスベット(ルーニー・マーラ)と一緒に調査をする事になり・・・

という話。

なんと、孤島に住む一族の40年前の事件を調査するって・・・それって金田一耕助じゃないですか!!!
まったく想定外のつながり。
帰宅してから改めて映画の日本語版の予告編を見てみると確かにそういうことが書いてありました。

予告編では最初の裁判で負けてる所までしか認識していませんでした(笑)

そうなんですよ、最初始まったときは法廷で負けた相手と闘うものかと思っていたのに、なんだか話が関係ないほうに行って、あれあれ?って思っているうちに、まさに金田一耕助ばりの状況設定になっていき謎解き探偵ものになってしまうんです。
しかも登場人物めちゃくちゃ多くて誰がだれだか訳分からないという台詞が出てくるのですが、見ているこっちはもっと分からないというところまであの映画と一緒です(笑)
もう、そう思ったらそれにしか見えなくなっちゃうんですね。ダニエル・クレイグが頭を掻こうとして、はっと新事実に気がついて、掻こうとした手をとめるところのくだりなんて、もう石坂浩二が重なって見えてしまって、にやけると同時にワクワクしてきてしまいました。
��倍楽しめました(笑)

ちょっと欲を言えば、これだけたくさん出てくる人物を、もう少し掘り下げてくれたらもっと面白くなったのになぁっと思います。
現実にはこの状態で既に映画本編158分。これ以上延ばす事はできませんから無理なんでしょうね。

あと面白い映画の効果に気づいたのですが、雑音というかノイズのような音がこの映画でずっと出てきます。
これが最初は気づかないで、下のほうから聞こえるので席の誰かのバッグなかで何か機械音が鳴っているのではないかと探してしまいました。
実はそれは映画の中の効果音なんですね。このページの最初の予告編動画の最後の部分を良く聞いてください。
機械音で終わっているでしょ。これをよーく覚えて置いてください。
この音が下から聞こえてくるような錯覚はDVDになったら分からないでしょうね。映画館でないと体験できないと思います。

もう一つ言うとこの映画は謎解きだけがテーマではありません。
恋物語なのです。
これ以上詳しくは完全ネタバレになるので何も書けませんが、ほんとジワーっときます。

なんとこの映画、2009年のスウェーデン映画3部作のハリウッドリメイク1作目なんだそうです。
原作小説は大ヒットでスウェーデン映画も名作だったそうです。
ということは、あと2作品出るわけですから楽しみですよね。

一つ注意点としては、エロ方向にもグロ方向にもR指定です。もともとはR18+だったものを編集してR15+にしたみたいですね。

推理小説ものが好きな人なら間違いなくハマルと思います。
超娯楽大作と違っていつまで続くか分からないので、早めに見に行くことをお勧めします。

繰り返しますが、市川崑監督はすごいです。