「なんでもありフォルニア、カリフォ~ルニア!」のCMだけ見るとシュワルツェネッガー州知事はもはや、あの東国原セールスマン的キャラクター設定になっているんでしょうか(にやり)
僕の大好きな往年のハリウッドアクションスターです。
・・・で、その出世作として有名なターミネーター。1984年当時の時代を考えれば第1作目は飛び抜けてよくできた作品で大ヒットしたのも当然だと思います。迫ってくる怖さとアクションとSFXの三位一体がすばらしいです。
でも出世後のシリーズ2、3はGC全面押しでこれでもか!と見せてくれたり、シュワちゃんのキャラクターも良くて小ねたで笑わせてくれたりなどと娯楽映画としてとっても楽しませてもらいました。方向性が変わっていったんですね。
ターミネーター4は、シュワちゃんから離れてそういう流れから一転、まじめ路線に戻っていました。
もちろんGCはすごいはずなんですが、そこを前面に出すつもりはないらしく、どちらかといえば肉体派バイオレンスアクション!爆発の火薬の量もいつもより多めに入っています(笑)
もともとこのシリーズは、めちゃくちゃ強い敵側に対して主人公は生身の人間で超人的な能力は全く持っていないわけですから、アクション・スタント中心になって当然といえば当然です。
なぞの男「マーカス」の無敵の強さも腕力のみという渋い戦いかたです。
飛行している敵やバイクの敵はGCじゃないとできないけど、その他の出てくる敵の機械たちも人形っぽい感じで、液体金属にょろーんっていう派手さはありません。
制作費のほとんどはセット組んで爆破しまくって使ったんじゃないかと思うくらい正統派アクション映画です。
もちろんジョン・コナーやマーカスのやってることをスタントでやったら死んじゃうと思うんで、本当はGCだらけなんでしょうね。
ストーリーとしては機械に支配された世界で、主人公「ジョン・コナー」が前作までの流れからついにレジスタンス(機械軍団への抵抗軍)の指導者となっていくまでを書いています。
ですがサブストーリーである「マーカス」の悲哀の物語のほうに重心が置かれているのが実態で、そこに感情移入してみていて十分に楽しめました。
作ってるほうもジョン・コナーではもうネタがないよっていうことで、テレビドラマ的にいうとサブキャラ中心の一話といった所かもしれません。
残念なところは前作を見ていないと全く意味が分からないことですね。それを回避しようといちいち説明の台詞がはさまれているのも気になりましたが、それでも結局ジョン・コナーやカイル・リースの重要性がわからないと、なんでこんなに必死なのかまるで分からないと思います。
なので、これを見る前にはターミネーター1を必ず見る必要があります。そうすれば審判の日がなんなんなのか、どれだけカイル・リースが重要なのかわかるのでそれで初めてこの映画を見ることができます。
ターミネーターファンとしては、お約束事である「I'll be back.」をいつだれに言わせるかとか探す、そういう楽しみ方もあるので期待してください(笑)
いずれにしても、この作品の硬派なところが気に入ってしまいました。
前作好きな人は新シリーズ始まりましたーっというつもりでどうぞ。
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