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水曜日, 3月 13, 2013

ミュージカル見てきましたよぉー。初体験レポート。

初体験です。
先週ミュージカルを見てきました。

レ・ミゼラブルを見てミュージカルもいいなと思い、縁もあって初のミュージカル鑑賞です。
内容は「サウンド・オブ・ミュージック」。
今、浜松町の劇団四季 自由劇場で公演中です。

さすがに一人で行くのは心細いので、最近知り合ったミュージカル大好きというロンドンっ子の友達に頼んだら快く承諾してくれました。日本語で見るのは初めてで興味があったみたい。
持つべきものは友達ですね。

浜松町という銀座と微妙な距離感をもった場所にあり、東京タワーへも歩いていける距離です。



東京タワーとは反対方向に徒歩10分程度なのですが、その道のりが繁華街から遠のいていく感じか、なんとも高尚な特異空間へ足を踏み入れるようでぞくぞくしました。

一瞬、行き過ぎてしまいそうになり振り返ると、ちょっとわかりにくい奥まったところにドドーンとありました。



歩いてくるとき周りに人が結構多かったのですが、まさかその人たちのうちの結構な人数が同じ場所へ向かっていたなんて思っても見ませんでした。

ここで今やっているのは「サウンド・オブ・ミュージック」と「ライオンキング」



劇場の中は残念ながら撮影禁止なので写真はここまでですが、ロビーはちょっと古めのシネコンに似ていてごく普通なのですが、劇場内がすごい。
座席が3階まであるのです。

20130313seat.gif

僕たちの席は3階最前列。バルコニーと呼ばれているそうです。下を覗き込むとちょっと怖いぐらいの場所で、前のめりになって見るんです。高所恐怖症の人には無理ですね。
僕はいたって大丈夫。アホですから(笑)
あまりに高いところなので、舞台の奥のほうは、頭を低くして覗き込まないと見れません。
1階や2階だと1万円近くするので、4000円のバルコニーは庶民にとってありがたいってわけです。
2階席の後ろのほうとかはもっと安いのですけど、後ろで見れないんじゃ意味ありませんからね。
バルコニーの最前列っていうのはいい選択だと思います。ちなみに一緒に言った友達にバルコニーにすることを決めてもらいました。さすがです。
その友達曰く、ロンドンの劇場はもっと広いって言っていました。バルコニーも後ろだけではなく左右にあるそうです。
この劇場は舞台の大きさに対して、三次元の縦方向のほうが長いんじゃないかと思うぐらいです。


それでもって、こんなふうに始まるわけです。
20130313siki1.jpg

やっぱり急に歌いだすんですね(笑)
でも慣れているっていう事は恐ろしいことで、受け入れられてしまいました。レミゼの映画恐るべしです。
そして、台詞。なんとしても滑舌よく大声をだすことを重視しているようで、感情を入れ込むってことは難しいのかなぁ。子役が棒読みなのはかまわないのですが。
映画慣れしていると芝居の仕方が全く違うのでそこは違和感でした。

マイクがどこかにあるようで、声はスピーカーから聞こえてくるので、なおさらはっきりくっきり言葉が聞こえてきます。
最初は歌ったり踊ったりするのに全く息切れしないで台詞を言っているので、これってクチパクなのか?ともったら、1回だけ台詞に詰まりました。おぉこれ今声出しているんだと、そこでわかりました。
それにしては息切れしていない様子なのですごいと思います。


物語は、第二次大戦直前のオーストリアが舞台になっていて、妻に先立たれた超お金持ちの軍人さんの家族と、修道院から家庭教師としてやってきた先生の話です。
レミゼと違ってコメディー要素がはいっていますので、そこは笑えます。劇場内からも笑いが起きていました。
一人道化役の人がいるので、全体がやわらかくなっています。

物語の展開が結構速く、シーンが変わったときにいったい何がどうなっているのかついていけなくなるときがあります。どうやらこれは何度も見ていて内容をしっていることが前提になっているということだそうです。ミュージカル好きな人はなんども同じ内容のものを見に行くんですね。
なるほど、まったく考え方が違うんだなぁと。
映画を見る人たちが寝たばれがどうのこうのと文句をつけているのが、ちっちゃなことだと思えてしまいます。
ということは目で見たその時の最初の感覚というよりも、なんども消化して自分の中で組み立てて、舞台の上の演者はその案内役という感じなのでしょうか?

そしてやはりミュージカルですから、歌ですよね。
知っている曲がたくさん出てきました。
もちろん、「ドレミの歌」でしょ。それから、京都行こうのJRのCMの歌とか、絶対聞いた事あるんだけどこれなんだっけ?っていう曲がたくさん出てきて、それだけで嬉しくなりました。
この「ドレミの歌」なんですけど、友達はもとものの英語の歌詞とまるでちがっているので、変だよって言っていましたね。とくにドレミファソラ「シ」の「シ」なんて音はそもそも無いようです。
日本の音楽の先生がドレミを説明していてまるで変てこだったそうです。


さて、公演時間は途中に休憩が入って3時間近かったんじゃないかと。
しかもその間ものすごい高いところから前のめりになってみていたわけで、腰が痛いのなんの(笑)
バルコニーの手すりに当たる部分はソファーの肘掛のようになっていて気持ちよくうつぶせることが出来るのは
このためなんですね。


今回は演目の内容そのものよりもミュージカルという仕組みのほうに興味がいってしまいました。
ロンドンやブロードウェイでも見て比較してみたいなぁと思いますが、まあそんな機会がいつ来ることやら。