比較的遅めに入場したので、座席を見上げてびっくり。おそらく9割以上が女性でした。
なにかおしゃれ系の雑誌やテレビで紹介されていたのでしょうか??
確かに色使いや音楽などは超絶おしゃれだし、なんと言っても音楽がとってもいいです。
でも、そんなおしゃれ系女子が高校生男子に共感できるのか疑問なんですけどね。
内容について本質的なところは、ほとんど言えない、非常に語るのが難しい作りです。
ですから、また周辺の事だけになってしまいます。
主人公は内気でどちらかと言えばいじめられ体質で、標的にならないように常に目立たないようにしている男の子です。
その主人公が高校生になって、また暗い毎日が始まっていたのですが、偶然学校の中のはぐれ物の仲間に出会い、高校生生活が変化していくという青春物という形式です。
題名のウォールフラワーというのは、パーティーなどの時に輪に入っていかず壁に張り付いて黙ってみている主人公の様な人を指すようです。
ポスターを見て分かるとおり、エマ・ワトソンがずるいぐらい美人。映画の中ではさらに美人に撮られています。
そしてもう一人の仲間のエズラ・ミラーという俳優さんは珍しい顔立ちでこれまた超イケメン。
主人公より脇役のほうがこれだけ目立った美男美女であるお陰で、主役の地味な役作りの大きな助けになっていると思います。
僕は原作についてまったく知らないので完全に油断をしていました。無防備なまま見に行ってしまったため、まったく予想をしていない展開を始めてしまいました。
徐々に明かされ、話が進むにつれ強調されていく核心について、どれだけ分かって見ているか人によってだいぶ違うでしょう。
この映画の終わり方は一見ハッピーエンドのように見えますが、僕にはその先の主人公の辛くて長い道のりが暗示されているように思えてなりません。
人には、助けようのない事、助けられようのない事ってあるものです。
一時的に暗雲の隙間から光が差し込んだとしても、それが自分のところまで届くと言うことはほぼありません。
しかしそれが届いてしまった時、悲劇が始まるんです。その光は届いたとしてもすぐに隙間は閉ざされ、青空を見上げる事はないものです。・・・ない人ともいるものです。
そう思えば期待をさせる光は、周囲を見渡す視界を広げ、自分の居場所以外にどれだけすばらしい物があるのかを見せ付ける、厄介なものだともいえます。
自分の世界と他の世界の差を知らなければ、悔やまれることもそれだけ少なくなるのにも拘わらず、人の親切心は、救われない者に幻想とその後の現実を見させてしまいます。
どんなに親切な人でも家族や仲間でも、最終的には離れてきます。最終的には自分の問題です。
単純な青春映画として見ると非常にキュンキュンくる映画です。機会があったらどうぞ。
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