これも今年はじめから待っていた映画。公開初日に見に行きました。
なにも言うことはありません。予告を見ていただければ、見たくなったという雰囲気はわかると思います。
私には珍しく日本版予告でどうぞ。珍しく英語版より日本版の予告のほうが数段上の出来ばえです。
後で見てわかったのですが、イギリス版予告編からさらにブラッシュアップして構成されています。重要な部分が削除されていて、それが僕にとってはとても良い意味で落とし穴でした。
まんまとはまってしまい、心地よくやられたぁという気分です。
この映画のいいところは、「主人公に降りかかる災難」と「ハワイという楽園」のギャップの面白さでコメディー風にしているところです。
物語が非常に単純でわかりやすく、スリルもサスペンスもありません。それが無いことがとても効果的になっています。
楽園ハワイでも、現実の生活はつらいんだぜというジョージクルーニが、一大事に必死で走るはポロシャツに短パンにサンダル履きという、この抜けた感じが最高に良いです。
映画の中でも、普通と違うところは「大物の人物が大物に見えない」ところだと言っています。確かにそうなんだろうなとやけに説得力のある台詞でした。
ストーリーはすべて予告編で出てきますが、あらためて書き起こすと、主人公マット(ジョージ・クルーニー)はハワイで暮らす仕事人間の弁護士で、ある日、妻がボートの事故に遭い意識不明になってしまいます。2人の娘と久しぶりに対峙しなければならなくなり手を焼くのですが、長女から妻は浮気をしていたと知らされてショックを受けます。それだけでなく先祖から代々受け継いだ広大な土地を売らなければならないという問題を以前から抱え、まさに踏んだりけったりの状態から、どうやって行くのかという話です。
とても堅実で優秀であろう主人公が、家族という場所ではまるでダメ親父というところが基本的な設定です。
それでも人間性の良さにぐっと来るところがあります。英語版の予告編からあえて日本版でカットされている、長女の彼氏、そして妻の父である義父、この2人に対する主人公がとるあらゆる対応が、なんてこの人はいい人なんだろうとジーンとしてしまいます。
本筋とは関係ないのですが僕はとても心打たれました。
さてそもそも、オリジナルの英語タイトルは「The Descendants」。直訳すれば子孫です。
これに対して邦題は「ファミリーツリー」。最初は分かり難いからそうしたのかもしれませんが、ツリーという響きが日本人にとって樹木とつながって予告編でもハワイの大自然がでてくる。これが油断をさせるための罠になっているんですね。
そしてジョージクルーニの滑稽な姿も前面にだしています。ぜひこれに騙されてください。
日本版予告編であえて作ったであろう裏切り方を説明してしまうと、かなり勿体無いのでここで説明はしません。ぜひ英語版予告編は見ずに映画を見てください。
映画の見所というか、ぜひ堪能してほしいのは、やはりハワイらしさです。
ハワイで暮らしたことのある人も、観光地しか行った事しかない人も、ハワイ感あふれている事が伝わってくるのではないでしょうか。
ハワイのニオイっていうか雰囲気がよみがえってきます。
お花いっぱいの住宅街や地元のガランとしたビーチを歩いた事が無い方は、ぜひ次に行った時に散歩してみてください。
お勧めというより、ぜひ映画館で、もし逃してもDVDで必ずご覧ください。
日曜日, 5月 20, 2012
土曜日, 5月 12, 2012
悪人 DVDみました もやもやします。
やっと見れました。映画館に見に行くのをためらってしまい、そのままになっていました。
これも予告編を見て、これはいいなぁと感じたのですが、ちょっと落ち込む映画のような気がして迷っているうちに、賞を取ったとかで世の中が盛り上がってしまい。
邦画の場合はそうなると見に行く気がしなくなってしまうんですよね。
この映画は「誰が、本当の”悪人”なのか」というキャッチフレーズになっているのですが、ちょっと誤解を招きそうな言葉選びです。
こんな事のなったのは誰が悪かったのか?ではなく、それぞれの人は、人として悪人なのかそうでないのか?どちらかであると一概に言えるのか?という内容の物語です。
ただし主題が本当にそこだったのか?というとそれも少し違ってくるように感じています。
この予告編の中に出てくる「あなたに本当に大切な人はいるのか?」という事が最初から最後まで貫かれています。
この言葉が語りとして出てくるときに、僕のもやもやは最大になりました。その答えを押し付けるのはやめて欲しいと。
できる事はやっています。できない事を責められても、責める側のストレスのはけぐちにしかならないのです。
見方は人それぞれです。僕の場合は樹木希林さん演ずるおばあさんも、柄本明さん演ずるお父さんも、罪深い人、すなわち悪人に見えています。もちろん深津絵里さん演ずる光代も。
と異論を唱えつつも、映画としてはすばらしいです。
出演者の演技はすばらしいく、1シーンずつ捕らえると映画の中に引き込む力感じます。
主役2人である妻夫木聡さんとか深津絵里とかもうたまんないって感じです。
ただし物語の中の登場人物としてはそういう思考にはたどり着かないなぁと思うところが随所にあり、その度にさめちゃうのですが。
結構注意して作られているなと思ったところは樹木希林の取り扱いです。最近の樹木希林は目立ちすぎてしまい、映画全体の調和を乱している事が多々あると思うのです。
その点この映画では強烈なキャラクターをできる限り抑えるように編集されています。そういうところに製作者のセンスを感じます。もっと控えめでもよかったぐらいですが。
欧州で賞をとる日本映画といえば残虐なものばかりという印象があるのですが、めずらじく残虐映画でないまともな作品です。
基本は押えておこうという意味でも、おすすめです。
これも予告編を見て、これはいいなぁと感じたのですが、ちょっと落ち込む映画のような気がして迷っているうちに、賞を取ったとかで世の中が盛り上がってしまい。
邦画の場合はそうなると見に行く気がしなくなってしまうんですよね。
この映画は「誰が、本当の”悪人”なのか」というキャッチフレーズになっているのですが、ちょっと誤解を招きそうな言葉選びです。
こんな事のなったのは誰が悪かったのか?ではなく、それぞれの人は、人として悪人なのかそうでないのか?どちらかであると一概に言えるのか?という内容の物語です。
ただし主題が本当にそこだったのか?というとそれも少し違ってくるように感じています。
この予告編の中に出てくる「あなたに本当に大切な人はいるのか?」という事が最初から最後まで貫かれています。
この言葉が語りとして出てくるときに、僕のもやもやは最大になりました。その答えを押し付けるのはやめて欲しいと。
できる事はやっています。できない事を責められても、責める側のストレスのはけぐちにしかならないのです。
見方は人それぞれです。僕の場合は樹木希林さん演ずるおばあさんも、柄本明さん演ずるお父さんも、罪深い人、すなわち悪人に見えています。もちろん深津絵里さん演ずる光代も。
と異論を唱えつつも、映画としてはすばらしいです。
出演者の演技はすばらしいく、1シーンずつ捕らえると映画の中に引き込む力感じます。
主役2人である妻夫木聡さんとか深津絵里とかもうたまんないって感じです。
ただし物語の中の登場人物としてはそういう思考にはたどり着かないなぁと思うところが随所にあり、その度にさめちゃうのですが。
結構注意して作られているなと思ったところは樹木希林の取り扱いです。最近の樹木希林は目立ちすぎてしまい、映画全体の調和を乱している事が多々あると思うのです。
その点この映画では強烈なキャラクターをできる限り抑えるように編集されています。そういうところに製作者のセンスを感じます。もっと控えめでもよかったぐらいですが。
欧州で賞をとる日本映画といえば残虐なものばかりという印象があるのですが、めずらじく残虐映画でないまともな作品です。
基本は押えておこうという意味でも、おすすめです。
裏切りのサーカス見ました 消化不良なのにおもしろかった。
見てからだいぶ経ってしまったのですが、これまたカッコよさそうな映画を書かないわけにはいきません。
裏切りのサーカスです。
この雰囲気がたまりません。
タイミングが合わず公開後3週間後に行ってきました。ゴールデンウィークということもあり、この地味な映画にほぼ満席で埋まっていました。
公式サイトに行くと「鑑賞前:ご一読下さい」というデカデカとした文字が出てきます。
これを読んで人物相関図を見ていなければ怪我するところでした。
何しろこの映画、登場人物が多い。そして全員諜報部員。顔と名前が一致していないと何がなんだかわけが分からなくなります。
そして説明が無い。ちょっとした後姿や小物とか風景とか後ろの声とかそういう一瞬の描写で物語の進行を説明しているので、字幕に追われているとすぐに置いてきぼりをくってしまいます。
それでもワクワク感のほうが勝っているのは、この全体の雰囲気の出し方だと思いますね。
で、なぜずっと感想を書けないでいたかと言えば、語れるほど十分に理解できていないという事なのです。
原作本を読んで、さらにDVDを何度か見ないと語れるまで到達しないです。
でもそこまでしたくなる魅力がある事だけは伝わったかと思います。
DVDが出たらリベンジです。
裏切りのサーカスです。
この雰囲気がたまりません。
タイミングが合わず公開後3週間後に行ってきました。ゴールデンウィークということもあり、この地味な映画にほぼ満席で埋まっていました。
公式サイトに行くと「鑑賞前:ご一読下さい」というデカデカとした文字が出てきます。
これを読んで人物相関図を見ていなければ怪我するところでした。
何しろこの映画、登場人物が多い。そして全員諜報部員。顔と名前が一致していないと何がなんだかわけが分からなくなります。
そして説明が無い。ちょっとした後姿や小物とか風景とか後ろの声とかそういう一瞬の描写で物語の進行を説明しているので、字幕に追われているとすぐに置いてきぼりをくってしまいます。
それでもワクワク感のほうが勝っているのは、この全体の雰囲気の出し方だと思いますね。
で、なぜずっと感想を書けないでいたかと言えば、語れるほど十分に理解できていないという事なのです。
原作本を読んで、さらにDVDを何度か見ないと語れるまで到達しないです。
でもそこまでしたくなる魅力がある事だけは伝わったかと思います。
DVDが出たらリベンジです。
木曜日, 5月 10, 2012
Twitterパスワード流出騒動の本当の怖さ
「Twitterパスワードが流出していないかチェックできるサイトが登場」というサイトではできる限りその機能を使用しないほうが無難です。
昨日、twitterパスワード流出というニュースが流れ、twitterもやられたかと思ったら、なんとアカウントとパスワードが公開されてしまったという情報まで出てきました。
これはおかしいなぁと思っていたのですが、今度は、「Twitterパスワードが流出していないかチェックできるサイトが登場」などという情報が流れてきました。
このツイートをひとめ見てというか見終わる前に「やばい!」と思いました。
親切心でチェックできるサイトを設けている方ももちろんいるのですが、この手のサイトはフィッシングサイトを多く含んでいます。巧みにtwitterのパスワードを入れさせるサイトも出てくるでしょう。
不安をあおる情報が流れ、そこにつけ込んだ悪者が、知識がない人を呼び込み情報を入力させようというのです。すこしでも仕組みを理解していればおかしな事はすぐ分かるので、知っている人ならそんな脅しは利かないよと言うかもしれませんが、そういう仕組みが分かる人ばかりではないのです。
善良なサイトか悪質なサイトかの区別もつかない人はTwitterほど老若男女大勢の方が使っていると、その中にたくさんいます。
��次災害としてそういう人たちが今狙われています。
まずは@twjさんのブログをご覧ください。
http://blog.jp.twitter.com/2012/05/blog-post.html
パスワードが公開されていたユーザーにはtwitterからパスワードリセットメールが届いているはずです。
届いていなければ流出していなかった可能性が高いと思ってください。
パスワードリセットメールが届いていた場合、確実にリセットのリンクの先頭がhttp://twitter.com/accountになっているか確認して、
確認したら、リンクをクリックして指示に従ってください。
確実に確認するのはパスワードリセットメールもフィッシングが出回る可能性があるからです。
重要のなのは、メールのパスワードやtwitterと同じユーザー名を使用しているサービスのパスワードがもしtwitterと同じならそれも変えてください。
どちらかといえばそのパスワード変更のほうが重要かもしれません。
@twjさんのブログを読むと大半はスパムアカウントとして停止されているものだと書いてありますのでほぼ該当者はいない思われます。
ここで恐ろしくなったのは、はじめから上記の2次災害が目的でやったのではないか?という事です。
メールアドレスとtwitterアカウントが同じで、パスワードまで同じものを使っている人が2次災害に遭うとメールの中からさらに情報が取られてしまいますし、
そのメールアドレスで何かの有料サービスを利用していてパスワードも同じにしていると、支払いに使う金融情報まで漏れてしまう場合もあるというわけです。
twitter上でチェックできるサイト情報はリツイートされあっという間に広がっていきますから、かなり効果ある手法なわけです。
むやみにわけも分からずパスワードを入力しないでください。
微力ながらお役に立てれば幸いです。
昨日、twitterパスワード流出というニュースが流れ、twitterもやられたかと思ったら、なんとアカウントとパスワードが公開されてしまったという情報まで出てきました。
これはおかしいなぁと思っていたのですが、今度は、「Twitterパスワードが流出していないかチェックできるサイトが登場」などという情報が流れてきました。
このツイートをひとめ見てというか見終わる前に「やばい!」と思いました。
親切心でチェックできるサイトを設けている方ももちろんいるのですが、この手のサイトはフィッシングサイトを多く含んでいます。巧みにtwitterのパスワードを入れさせるサイトも出てくるでしょう。
不安をあおる情報が流れ、そこにつけ込んだ悪者が、知識がない人を呼び込み情報を入力させようというのです。すこしでも仕組みを理解していればおかしな事はすぐ分かるので、知っている人ならそんな脅しは利かないよと言うかもしれませんが、そういう仕組みが分かる人ばかりではないのです。
善良なサイトか悪質なサイトかの区別もつかない人はTwitterほど老若男女大勢の方が使っていると、その中にたくさんいます。
��次災害としてそういう人たちが今狙われています。
まずは@twjさんのブログをご覧ください。
http://blog.jp.twitter.com/2012/05/blog-post.html
パスワードが公開されていたユーザーにはtwitterからパスワードリセットメールが届いているはずです。
届いていなければ流出していなかった可能性が高いと思ってください。
パスワードリセットメールが届いていた場合、確実にリセットのリンクの先頭がhttp://twitter.com/accountになっているか確認して、
確認したら、リンクをクリックして指示に従ってください。
確実に確認するのはパスワードリセットメールもフィッシングが出回る可能性があるからです。
重要のなのは、メールのパスワードやtwitterと同じユーザー名を使用しているサービスのパスワードがもしtwitterと同じならそれも変えてください。
どちらかといえばそのパスワード変更のほうが重要かもしれません。
@twjさんのブログを読むと大半はスパムアカウントとして停止されているものだと書いてありますのでほぼ該当者はいない思われます。
ここで恐ろしくなったのは、はじめから上記の2次災害が目的でやったのではないか?という事です。
メールアドレスとtwitterアカウントが同じで、パスワードまで同じものを使っている人が2次災害に遭うとメールの中からさらに情報が取られてしまいますし、
そのメールアドレスで何かの有料サービスを利用していてパスワードも同じにしていると、支払いに使う金融情報まで漏れてしまう場合もあるというわけです。
twitter上でチェックできるサイト情報はリツイートされあっという間に広がっていきますから、かなり効果ある手法なわけです。
むやみにわけも分からずパスワードを入力しないでください。
微力ながらお役に立てれば幸いです。
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