あんこう鍋というものを初めて食べました。
あん肝ってフォアグラなんかより絶対うまいと思ったのです。
食べに行ったのは、神田(というより秋葉原)の「いせ源」というお店です。
お気づきと思いますが、そもそもあんこうって冬の食べ物だから、もう時期は過ぎていて駆け込みあんこう？となりました。ほかのお店ではもうやってないところが多いですね。
いせ源さんでも4月にはもう食べられなくなるようです。
事前に電話をしてやってるかどうか、席を予約できるかどうかなどを確認したとき、予約は6人以上だけど、もう時期じゃないからそんなに待たないで入れますって言われてしまいました。
明るいうちから友達と集まって5時過ぎに到着。
戦前からの建屋が、老舗って感じ出しまくりです。
ちゃんと下足番がいて「三名様５０番でごあんない～」って言っておりました。
狭くて急な階段を上り二階の座敷にでると、ガラガラと思いきや結構な人数がいるじゃありませんか。
ふすまを全部取っ払って二階全体を広くつなげてある座敷に、ところせましとちゃぶ台とガスコンロが並んでいます。そのちゃぶ台にまだ5時台だというのに半分はお客さんがいたかな。
老若男女ちょっとだけ余所行きだけど垢抜けない人(笑)が沢山います。
仲居のおばちゃん(本当はおばーちゃん)が、ちゃぶ台に案内してくれ、座敷に数冊しかないメニューを探しています。
なんかこんな雰囲気いいです。
とりあえず、あんこう鍋とビールを頼んだのですが、要領が分らないまま、そのあとも、あん肝、あん刺、きもあえなどなど、ちょこちょこと少しずつ一種類につき一皿ごと追加で頼むので迷惑千万な客だったと思います。
あんこう鍋は身と皮と肝と・・・っていうことは結局骨以外は全部が具としてはいっているんじゃないかと・・・。全部の部位がメインってめったに無いですよね。しょうゆのだし汁仕立てで全部美味しいです。
とくに皮のプリンとした食感があんこう食べてるんだぁって思わせてくれました。
一番美味しいのは、やっぱしあん肝。なんかの料理に乗っかってるフォアグラとかに似ていますけど、全然こっちのほうが美味しいです。鍋にして良し、蒸して冷やしてあるのもよし。最高です！
「あん肝美味しい」って言っているうちに、周りのお客さんが増え満席になってしまいました。早く店に入っていて良かったです。事前に電話したとき「そんなに待たなくて」という意味は、すいてるからっていうんじゃなくて、待つけどそんなには待たなくて・・・っていう意味だったんですね。老舗恐るべしです。
全メニューを一通り頼んで鍋の具財の追加もして、最後におじやにして、満腹になってしまいました。
来る前に「あんこう鍋は量が少ないから物足りないかもよ」って言われていたのですが、とんでもない満腹です。
だべりながら、ちょこちょこと追加で頼みながら、すごく長居をしていたので、周りのお客さんは二回転して、ピークも過ぎだいぶ席も空いてきていました。
こんなに長居する客も珍しいんでしょうね。
ほとんどお酒飲まない男三人で2時間近く居座っで三万円也。食いすぎかぁ(笑)
満足の週末でした。
